ブッチの

ぶったまげ

ブログ!

少年の頃からザムザだったわけではない

葉巻を吸う道化のおじさん、ピエロの変装

それは演技だっ!

人は誰でも自分自身を演じている。大人になって忘れているだけだ。

僕がいかにしてザムザになってしまったのかを振り返り語る。

why so serious?



高校生に上がると
周りが演技をし始めた。


それまで普通に話せていた人たちが、
一人また一人と
仮面を被り、
恥ずかしげもなくイェ〜イなどと騒ぐ。

心の中で叫びたかった。本音で喋ってよ!

推測の域を出ないが、
一斉に殻を破るそのタイミングを誰もが待ちわびていたのだろう。

外殻は同じでも中身が違った。

周りの人間たちが準備を整え機を窺っている間も、
僕はレアのままだった……。

かつて生存に有利に働いていた検閲は、
認知を歪めるほどに強烈で、
危機が去った後では逆に、
正常に生きるのを妨げていた。

臆病だったという他ない。

蝉の幼虫、蝉の抜け殻

結局僕は、
演技に参加することなく青春を終えた。


時期を過ぎればチャンスはないのか?

それ以来、
羽化に失敗したサナギのように、
僕はクソ真面目に凝り固まっている。


何者かになろうとする苦闘、僕はそこから逃げ出したのかもしれない。