ブッチの

ぶったまげ

ブログ!

徒歩0分の荒廃美

古びた家屋

破壊されたものの美しさ

放棄された通路

錆びた金属、壊れた機械、放棄された施設、使い古された道具… それらは特有の美を秘めている。



レトロブーム、軍艦島ツアー、高騰したヴィンテージデニム…

根幹を同じくする何かに人は惹きつけられる。

廃墟の階段


子どもの頃、知り合いの部屋を訪ると、
床や机に本やら玩具やらが乱雑に散らばっていた。

生活の中でなされた配置、生活感の美、
僕はそれに魅了され、再びその部屋を訪れたいと願った。

これが荒廃美における原体験になった。

家に帰るなり自分で部屋を散らかしてみた。……が、ダメだった。

どうしても作為が見て取れる。

バランスを考えて配置しても、ぎこちなく不自然になるのだ。

打ち捨てられた地下ホール


汚くするだけならいくらでもできるが、

美しく散らかすということは存外難しいものだ。


散らかすという行為にも才能があるらしい。