心は空虚
人生のいくつかのタイミングで、
僕は自分を失った。
身に起きていることが、
あたかも他人事であるかのように思えてならない。
なぜあの時の僕はこのような扱いを受けるのか?
今の僕があの時の僕であるとして。
小さな世界があった。
そこにも秩序があり、
今度もそれに巻き込まれた。
人格は内部にあるものではない。
人格は外部に宿る。
だから奪われる。
そこに不安が生じる。
自己自身との紐帯を断たれて、
それでも生きていると言えるのか?